清水 聰 (Akira Shimizu)
慶應義塾大学 商学部 教授
博士(商学)
研究テーマ
・新しい意思決定プロセスの実務への応用
インターネット、特にSNSの登場により、消費者の情報取得行動や意思決定プロセスが大きく変化してきました。この中で欧米にはない、新しい意思決定プロセスである「循環型意思決定プロセス」を提唱し、その実証分析を行っています。
・長寿者の研究
他の先進国と比較して、日本の長寿者の総人口に占める割合は非常に高く、いずれ他の先進国もたどる道だと考えられます。今までは消費の対象と考えられてこなかった長寿者ですが、今の長寿者は高度成長期やバブル時代を経験しており、以前の長寿者と比較して消費意欲が旺盛です。この人たちをターゲットにしたマーケティング戦略を考察しています。
・小売業の研究
技術の進歩とともに、POSデータだけでは捉えられない、消費者の購買行動のデータが捉えられるようになってきました。たとえばレシートアプリによるデータの把握などがそれにあたります。新しいデータとともに、新たな小売業の戦略策定に向けての顧客分析を行っています。
・位置情報の研究
スマートフォンの発達は、消費者の生活を大きく変えるとともに、個人への企業からのアプローチを可能にしています。現在、そのスマートフォンに付随する位置情報から、小売店舗の立地に関する新たな示唆や、街の評価などを行っています。
・情報感度と商品評価
消費者をセグメンテーションする軸として情報感度が大事になってきています。商品評価も、情報感度の高い人に好かれているのかどうかで判断が可能です。どの情報感度の人に好かれると商品力は高いのか。商品力と購買者の関係を探っています。
経歴
2009年04月 - 継続中 慶應義塾大学 商学部 教授
2014年03月 - 2015年03月 米国 ピッツバーグ大学 Katzビジネススクール 訪問研究員
2005年05月 - 2006年03月 豪州 シドニー大学 アジア太平洋研究所 訪問研究員
2000年04月 - 2009年03月 明治学院大学 経済学部 教授
1996年08月 - 1997年09月 米国 ノースウェスタン大学 Kellogg経営大学院 訪問研究員
1994年04月 - 2000年03月 明治学院大学 経済学部 助教授
1991年04月 - 1994年03月 明治学院大学 経済学部 専任講師
受賞歴
2018年7月:Best Track Paper Award Global Marketing Conference / Takashi Teramoto, Akira Shimizu
2015年:慶應義塾賞 慶應義塾
2012年7月:Best Conference Paper Award Global Marketing Conference / Akira Shimizu
2005年5月日本商業学会奨励賞 日本商業学会 / 清水聰
委員等
2018年5月 - 現在 | 日本学術会議 日本学術会議 連携委員 |
2013年4月 - 現在 | Korean Scholars of Marketing Science Editorial Review Board, Journal of Global Fashion Marketing |
2012年10月 - 現在 | International Journal of advertising Editorial Advisory Board, International Journal of advertising |
2010年10月 - 現在 | 日本経済新聞社 日経広告賞 審査委員 |
2010年 - 現在 | 公益財団法人吉田秀雄記念事業財団 吉田財団 研究助成審査委員 |
2008年4月 - 現在 | 日本マーケティングサイエンス学会 学会誌『マーケティング・サイエンス』編集委員 |
2008年 - 現在 | 株式会社野村総合研究所 野村総研 データコンペ 審査委員 |
2007年4月 - 現在 | 日本経済新聞社広告研究所 日経広告研究所報 論文審査委員 |
2018年4月 - 2019年3月 | 日本消費者行動研究学会 学会誌『消費者行動研究』編集長 |
2017年4月 - 2018年3月 | 日本消費者行動研究学会 日本消費者行動研究学会 会長 |
2010年4月 - 2013年6月 | 日本商業学会 学会誌『流通研究』編集長 |
2010年5月 - 2012年4月 | 公認会計士 監査審査会 公認会計士 試験委員 |